2014年10月12日日曜日

ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン / YOU'LL NEVER WALK ALONE


ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン /
YOU'LL NEVER WALK ALONE


エルヴィス・プレスリーは自らの音楽のルーツを、ロックンロールのルーツを、ゴスペルだと語っていた。

胸打ち、涙がこべれ落ちる、<ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン>は、エルヴィス・プレスリーが歌うにふさわしいエルヴィス・プレスリーらしい曲だ。


嵐の中を進むときも
頭を高くかかげなさい
闇を恐れてはなりません
嵐が鎮まるその時には
黄金の大空が開け
甘美なひばりの白銀のさえずりが聞こえてきます

風の中を歩きつづけなさい
雨の中を歩きつづけなさい
たとえあなたの夢が
荒々しく吹き飛ばされそうになろうとも

歩きつづけなさい
歩きつづけなさい
希望を胸に
あなたは決して一人で歩くことはないのですから
あなたは決して一人で歩くことはないのですから

歩きつづけなさい
歩きつづけなさい
希望を胸に
あなたは決して一人で歩くことはないのですから
あなたは決して一人で歩くことはないのですから






こう暑いと、夏物連発と行きたい。ところが、なぜかココロとらえていまは毎日<YOU'LL NEVER WALK ALONE>をくり返しくり返し。あきもせずに聴いている

ある日クルマの中で聴いていたら「雷雨」がドカ~ンと降り注いできたように、脳を直撃。以前にも何度も聴いていた曲がまったくまっさらの新曲のように感動。

やっぱりエルヴィスは奥が深い。あるいは自分が何も分かっていないのかも?

ジョン・レノンの言葉をはじめ多くのエルヴィスに対する言葉が残された。

このサイトのアチラ、コチラに記載したフィル・スペクターの言葉

「かれは素晴らしい歌手だよ。ほんとに。彼はとても素晴らしい。どれだけ素晴らしいかみんなわかっていないんだ。本当には。わかっていないさ。みんな全然理解していないんだ。ーーー絶対に無理だね。どうして彼がそんなに素晴らしいかなんてわからないよ。でも、彼は素晴らしいんだ。」は見事にエルヴィスを表現している。

フィルのいうように本当のところ、エルヴィス・プレスリーのことをまだ分かっていないんだ。研究はしても、全然分かっていないんだ。

1968.4月に<YOU'LL NEVER WALK ALONE/WE CALL ON HIM>のカップリングでリリースされたシングルってのは、ものすごいですよね。残念なことに日本ではリリースされませんでしたが、ハートがぎっしりつまった超極上のたい焼みたいなものです。もしエルヴィスってどんな人って知りたかったら、このシングルを聴けば分かる。

これぞ!エルヴィス・プレスリー。



エルヴィス自身がピアノを弾いていることでも有名な曲。ブロードウェイ・ミュージカル『回転木馬』からのピックアップです。

オスカー・ハマースタイン2世、リチャード・ロジャースの黄金コンビによる作品。

エルヴィス以前には45年にシナトラでチャートインして全米9位。46年にジュディ・ガーランドが全米25位。55年には映画化されサントラとしてヒット。

その1年前にはロイ・ハミルトンがR&Bチャートでトップ。67年9月にRCA・Bスタジオでエルヴィスはロイ・ハミルトンのバージョンを下敷きにしてのパフォーマンス、<Best Sacred Performance>としてグラミー・ノミネートされた。

ノミネートにふさわしい折り紙付きの素晴らしさは最近完全にはまっているピエロとしても特選のおススめ曲。

どうしてなんだろうね。
ボクのちっぽけなサイトを見た人がボクにおくられてくれるメールには「ありがとう」って書いてある。

ボクはグレイスランドで何度も「ありがとう、エルヴィス、ありがとう」って言ってた。塀にはTHANKYOUの文字だらけだ。

著名な評論家の方も「ありがとう」って書いている。なんでみんなありがとうって言うのかな。エルヴィスはいつも「ありがとう」「とってもありがとう」ってみんなに言ってた。

こんなのってあるのか?「ありがとうの世界」って気持ち悪くないかい?
正直言ってボクはゴスペルをそれらしく歌うエルヴィスなんてイヤだ。

ロックンロールのキングがゴスペルでグラミーも3回獲得してる!おかしいじゃないか?

アンタのロックってまゆつばもんかよ!とふとひとりでコソッと呟いてしまう時もある。音楽的にルーツって言ってしまえばそうだろうけど、「姿勢」ってもんがある。ロックンロールはそれが大事なんだ。

しかし、いまだからそんなふうに言えることであって、エルヴィスが真の意味でロックンロールのキングだった時代ってロックは軽薄と扱われていたんだよね。グラミーからお呼びがかかる時代じゃない。エルヴィスはそんな時代を乗り越えてきたんだ。

だからエルヴィスの歌には、そんな逆境も含めて、エルヴィスならではの生活感が詰まってる。一般庶民からすれば、とんでもなく派手で贅沢な生活のはずだけど、ゴスペルを聴いたら、この人はどこに立っているんだとますます分からなくなってくる。

金でできたクルマに乗っていて、なんでコレがこんなように歌えるの?泣けるほどピュアなんだよね。これがもう。たまらないくらいピュアなんだ。<YOU'LL NEVER WALK ALONE>ってすごいでしょう。

地響きがするってコレだよ、ロックのコンサート会場の大音響も素敵だが、それとはまた違う。なにが響いているのかというと、魂が響いいているんだよね。嘘だと思うなら聴いてみなよ。
そんなに響く「魂」ってやっぱり普通じゃない。この人どんな生き方してたんダ?と考えてしまう。

白か黒かのように決め込んで行く。それっておかしいんだ。やっぱり。

------------エルヴィスはそれを教えてくれる。

「物事はステレオタイプで考えてはダメなんだ。だからボクのアルバムは疑似ステレオだったろう」って言ったような気がする。

-------------深い井戸の底から歌っていたような声だった。--------確かにエルヴィスは深い。





When you walk through a storm
Hold your head up high
And don't be afraid of the dark
At the end of the storm Is a golden sky
And the sweet silver song of a lark

Walk on through the wind
Walk on through the rain
hough your dreams be tossed and blown

Walk on, walk on (Walk on, walk on)
With hope in your heart
And you'll never walk alone
You will never walk alone

Walk on, walk on (Walk on, walk on)
With hope in your heart
And you'll never walk alone
You will never walk alone



0 件のコメント:

コメントを投稿